「自分だけの小さなジャングルを作りたい」
「部屋に緑の癒やし空間が欲しい」
そんな夢を叶えてくれるのが、「パルダリウム」です。
しかし、いざ始めようと思っても、「何から揃えればいいの?」「アクアリウムと何が違うの?」「管理が難しそう…」と不安に思う初心者の方も多いのではないでしょうか。
ご安心ください!この記事では、SEOとWebマーケティングのプロである筆者が、パルダリウムの始め方をゼロから徹底的に解説します。
水槽選びから、必要な機材、レイアウトの作り方、日々の管理方法、そして厄介なカビ対策まで、初心者がつまずきやすいポイントを網羅。この記事を読むだけで、あなたも自信を持ってパルダリウムをスタートできます!
🌿 そもそもパルダリウムとは?テラリウムとの違い
パルダリウム (Paludarium) とは、ラテン語の「Palus(沼地・湿地)」と「Arium(場所・空間)」を組み合わせた造語です。
その名の通り、水槽やケージの中に「湿潤な陸地」や「水辺」を再現し、熱帯雨林のような環境で植物や(時には)生体を飼育するスタイルを指します。
よく似た言葉に「アクアリウム」や「テラリウム」がありますが、違いは以下の通りです。
| 種類 | 主な環境 | 特徴 |
|---|---|---|
| アクアリウム | 水中 | 魚や水草を水中で飼育・育成する。 |
| テラリウム | 陸地 (乾燥〜多湿) | 容器の中で陸生植物を育成する。多肉植物など乾燥系も含む。 |
| パルダリウム | 陸地 + 水辺 (高湿度) | テラリウムの一種だが、特に「高湿度な熱帯雨林」や「水辺」を再現するスタイルを指す。 |
つまり、パルダリウムは「高湿度を好む植物(苔、シダなど)に特化したテラリウム」と考えると分かりやすいでしょう。

✅ パルダリウムを始めるメリットとデメリット
始める前に、パルダリウムの魅力と注意点を知っておきましょう。
メリット
- 圧倒的な癒やし効果: 瑞々しい緑や苔、シダが織りなす景観は、見ているだけで癒やされます。
- インテリア性が高い: 「生きた芸術品」として、お部屋のクオリティを格上げしてくれます。
- 生体飼育も楽しめる: ヤドクガエルやイモリなど、高湿度を好む両生類・爬虫類の飼育にも最適です。
- 天候に左右されない: 室内で完結するため、季節や天候を問わず楽しめます。
デメリット(注意点)
- カビ対策が必須: 高湿度環境のため、カビが発生しやすいです。換気が非常に重要になります。
- 初期費用がかかる: 専用ケージや照明、ミスティングシステムなどを揃えると、ある程度の初期投資が必要です。
- 管理の手間: 毎日の霧吹きや、定期的なメンテナンス(トリミング、水換えなど)が必要です。
初心者の最大の壁は「カビ」!
パルダリウムで最も多い失敗が「カビ」です。しかし、「適切な換気」と「水やりのバランス」さえ掴めば、確実に防ぐことができます。管理方法の章で詳しく解説するのでご安心ください。
🛒 失敗しない!パルダリウムに必要なものリスト(機材・道具編)
まずは、パルダリウムを立ち上げるために必要な機材を揃えましょう。
① 飼育ケース(水槽・ケージ)
パルダリウムの「家」となる最も重要な機材です。
- 初心者におすすめ: 前面開閉式の専用ケージ(高さがあるもの)
→ 湿度を保ちやすく、前面から手を入れてメンテナンスしやすいのが最大の理由です。
- アクアリウム用水槽: 使うことも可能ですが、フタを工夫して湿度を保ち、空気の通り道を作る必要があります。上からの作業になるため、レイアウトやメンテナンスが少し難しくなります。
- サイズ: まずは幅30cm〜45cm程度から始めると、管理しやすいでしょう。
② 照明(ライト)
植物の光合成に不可欠です。室内光だけではまず育ちません。
- 必須: 植物育成用LEDライト
→ 苔やシダ類の育成に必要な波長が含まれています。アクアリウム用のものでも代用可能です。ケージの上部に設置できるタイプを選びましょう。
③ フタ(湿度保持)
高湿度を維持するためにフタは必須です。
- 専用ケージには付属していることが多いですが、アクリル板やガラスで自作・加工することも可能です。
- 重要: 完全に密閉せず、必ず「換気」のための隙間や穴を開けてください。これがカビ対策の第一歩です。
④ 霧吹き・ミスティングシステム

湿度維持と植物への水分補給に使います。
- 必須: ハンドスプレー(霧吹き)
→ 毎日の水やりに使います。100均のものでも構いませんが、園芸用のミストが細かいものがおすすめです。
- あると便利: 自動ミスティングシステム
→ 設定した時間になると自動で霧を噴射してくれる装置。旅行時や、大型ケージを管理する際に非常に便利です。
⑤ その他(あると便利な道具)
- ピンセット (長め): 植物を植えたり、ゴミを取り除くのに必須です。
- ハサミ (トリミング用): 伸びすぎた植物をカットします。
- 小型ファン (PCファンなど): ケージ内の空気を循環させ、カビを強力に防ぎます。初心者こそ導入を推奨します。
- 温湿度計: ケージ内の環境を把握するために設置しましょう。
⛰️ パルダリウムの「土台」作り(素材編)
次に、レイアウトの土台となる素材を揃えます。
① 底床材(床部分)
床部分は「排水層」と「ソイル層」の二層構造にするのが基本です。
- 排水層 (下): 軽石、ハイドロボール、溶岩石など。水の通り道を作り、根腐れを防ぎます。
- ソイル層 (上): パルダリウム用ソイル、アクアリウム用ソイル、赤玉土など。植物を植える土壌となります。
- 仕切り: 排水層とソイル層が混ざらないよう、園芸用の鉢底ネットやウールマットで仕切ります。
② レイアウト素材(骨格)
ケージ内の景観を決める骨組みです。
- 流木: 立体感を出すための必須アイテム。アク抜き(水に沈めて色が出なくなるまでする作業)済みのものが楽です。
- 石: 溶岩石や山水石など。重しや土留め、レイアウトのアクセントに使います。
③ 壁材(バックボード)
高さを出すレイアウトや、壁面に植物を着生させるために使います。
- コルク樹皮、エピウェブ: 軽量で植物が根を張りやすい素材。
- 造形材 (造形君など): 粘土のように壁に塗り付け、自由に地形を作れる素材。乾燥すると固まります。
- 発泡スチロール・ウレタンフォーム: 加工しやすく、軽量な土台として使われます。(上級者向け)
🛠️【図解】パルダリウム立ち上げ完全ステップ(作り方)
いよいよ、パルダリウムの作り方をステップバイステップで解説します。
ステップ1:水槽(ケージ)の設置と壁材の固定
まず、ケージを設置場所に置きます。背面に壁材を使う場合は、この時点でシリコンや接着剤で固定します。造形材を使う場合も、この段階で塗り付け、地形を作って乾燥させます。
ステップ2:底床の構築(排水層とソイル層)
前述の通り、床に「排水層」と「ソイル層」を作ります。これが根腐れを防ぐ重要なポイントです。
【図解】底床の構造(横から見た図)
※この二層構造が通気性と排水性を確保します。
ステップ3:レイアウト(流木・石の配置)
レイアウトの骨格となる流木や石を配置します。「奥を高く、手前を低く」配置すると、遠近感が出て立体的なレイアウトになります。倒れないように安定させることが重要です。
ステップ4:植物の植え込み
いよいよメインの植物を植えていきます。
- ポットから取り出し、根についている土を優しく落とします。
- ピンセットを使って、ソイル層や流木・壁材の隙間に植え込んでいきます。
- 背の高い植物を奥に、背の低い植物を手前に植えるとバランスが良くなります。
ステップ5:苔(コケ)の貼り付け
パルダリウムの主役とも言える苔を貼り付けます。
- ソイルの上や、流木・石の上に、薄く広げるように貼り付けます。
- 細かくちぎって撒く「撒きゴケ」という手法もありますが、最初はシート状のものを貼り付ける方が簡単です。
ステップ6:注水と機材のセッティング
レイアウトが完成したら、霧吹きで全体がしっとりするまで水をかけます。水辺を作る場合は、排水層が浸る程度までゆっくりと水を注ぎます。
最後に照明、ファン、(必要なら)ヒーターやミスティングシステムを設置して、稼働させれば完成です!
🌱 初心者におすすめ!パルダリウム向きの植物10選
パルダリウム(高湿度)環境を好み、比較的丈夫で育てやすい植物を紹介します。
苔類
- ホソバオキナゴケ (ヤマゴケ): 定番中の定番。ふんわりとした緑の絨毯を作ります。
- シノブゴケ: 這うように広がり、流木や壁によく活着します。
- ハイゴケ: 非常に丈夫で、地面を覆うのに最適です。
シダ類
- トキワシノブ: 丈夫で美しい葉を展開します。根茎が這う姿も魅力的。
- アジアンタム: 小さな葉が涼しげな印象を与えます。極端な乾燥に注意。
- プテリス: 種類が豊富で、レイアウトのアクセントになります。
着生植物
- 小型のラン (着生ラン): デンファレやバルボフィラムの小型種など。花も楽しめます。
- チランジア (エアープランツ): 流木などに着生させます。霧吹きで管理します。
その他(地生・つる性)
- ジュエルオーキッド (宝石ラン): 葉脈がキラキラと輝く美しい植物。湿度と暗めの環境を好みます。
- ベゴニア (原種・小型種): 葉の色や模様が非常に多彩。コレクション性が高いです。
💧 パルダリウムの日常管理と維持のコツ
パルダリウムを美しく維持するための、日々の管理方法です。
① 水やり・湿度管理
- 頻度: 基本的に1日1〜2回、霧吹きで全体がしっとりする程度に水を与えます。
- 目安: 苔の表面が乾き始める前がベストタイミングです。
- 注意: ソイルが常にビショビショの状態はNGです。根腐れやカビの原因になります。床は「しっとり」程度を保ちます。
② 温度管理
- 適温: 20℃〜28℃程度が理想です。
- ほとんどの熱帯植物は、人間の快適な室温で問題なく育ちます。
- 真夏(30℃超え)は冷却ファン、真冬(15℃以下)はパネルヒーターなどで保温が必要な場合があります。
③ 照明時間
- 時間: 1日8時間〜10時間程度が目安です。
- タイマー(スマートプラグなど)を使って自動化すると、管理が非常に楽になります。
④ 換気とカビ対策(最重要!)
初心者が最も失敗しやすいカビ対策。ポイントは「空気の停滞を防ぐ」ことです。
🚨 カビ対策の3原則 🚨
- 空気を動かす: ケージ内に小型ファン(PCファンなど)を設置し、常に弱い風を送る。これが最も効果的です!
- 換気口を確保する: フタやケージの隙間を開け、空気の通り道を作る。密閉は厳禁です。
- 水を与えすぎない: 空気が停滞している場所が常に濡れていると、そこからカビが発生します。
もしカビが発生したら、すぐにその部分を取り除き、換気を強化してください。
⑤ トリミング(植物の手入れ)
- 植物が茂りすぎると、風通しが悪くなりカビの原因になります。
- 伸びすぎた葉や茎は、ハサミで定期的にカット(トリミング)して、景観と風通しを維持しましょう。
🐸 パルダリウムで飼えるおすすめの生体
パルダリウムは、高湿度を好む両生類や小型爬虫類の飼育にも最適です。※生体を入れる場合は、脱走防止対策を万全にしてください。
ヤドクガエル

パルダリウムの生体として最も人気があります。非常にカラフルで美しい小型のカエルです。※CB個体(飼育下繁殖)には毒はありません。
イモリ・サラマンダー

アカハライモリやシリケンイモリなど、日本の種類も飼育可能です。水辺と陸地をうまく作ってあげましょう。
小型ヤモリ

ヒルヤモリや小型のクレステッドゲッコーなど、樹上性のヤモリも飼育可能です。
❓ パルダリウムに関するよくある質問(Q&A)
Q1: 費用はどのくらいかかりますか?
A1: サイズや機材によりますが、30cmキューブ程度の大きさで最低限の機材(ケージ、照明、素材)を揃えると、約1万5千円〜3万円程度が目安です。自動ミスティングシステムや高価なケージを選ぶと、さらに費用がかかります。
Q2: 100均の材料でも作れますか?
A2: 可能です。プラスチックケースやガラス瓶をケージ代わりにし、霧吹きやピンセットなども100均で揃えられます。ただし、高湿度を維持する本格的なパルダリウムには、専用ケージの方が圧倒的に管理がしやすいです。まずは小さな「ボトルテラリウム(苔テラリウム)」から試してみるのも良いでしょう。
Q3: コバエが発生したらどうすればいいですか?
A3: 高湿度環境ではコバエ(キノコバエなど)が湧くことがあります。まず、換気を強化し、土壌が過湿になりすぎていないか確認してください。腐った植物の葉などもこまめに取り除きます。それでも収まらない場合は、園芸用のコバエ取り粘着シートなどをケージの近くに設置します。
まとめ:あなただけの「小さなジャングル」を作ろう!
パルダリウムは、機材の準備からレイアウト、日々の管理まで、奥深い魅力に満ちた趣味です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、この記事で解説した「底床構造」と「カビ対策(換気)」という2大ポイントさえ押さえれば、初心者でも美しい緑の世界を維持することができます。
この記事のポイントおさらい
- パルダリウムは「高湿度な熱帯雨林」を再現する趣味。
- 初心者は前面開閉式のケージと植物育成LEDを揃えよう。
- 床は「排水層」と「ソイル層」の二層構造で根腐れ防止。
- 最大の敵「カビ」は、小型ファンと換気口で空気を動かせば防げる!
- 水やりは「しっとり」が基本。ビショビショはNG。
ぜひこのガイドを参考に、あなただけの癒やしの空間、小さなジャングル作りに挑戦してみてください!

